バンドで一発録りをするとき、一番時間を無駄にするのは「スタジオに入ってから準備を始める」ことです。スタジオの時間は短い。入る前にできることは全部やっておく方が、録音の質も上がります。
チューニングと楽器のコンディション確認 ¶
スタジオ入りの前日に、全員の楽器のチューニングと弦・ヘッドの状態を確認してください。特にドラムのヘッドは、古いと音が死んでいます。当スタジオのPearl Exportはヘッドを定期交換していますが、持ち込みのドラムを使う場合は事前に確認してください。ギターの弦は録音の2〜3日前に張り替えると、音が落ち着いてちょうどいい状態になります。
テンポとアレンジを固める ¶
スタジオで「ここのアレンジどうする?」という話し合いを始めると、時間がなくなります。テンポ(クリックを使うかどうか含む)とアレンジは、スタジオ入り前に決めてきてください。クリックを使う場合は、全員がクリックに合わせて演奏できる状態にしておくこと。クリックに慣れていないバンドは、リハーサルで練習してから来てください。
マイクのセッティングに時間がかかる ¶
バンドの一発録りでは、マイクのセッティングだけで30〜60分かかります。ドラムだけで6〜8本のマイクを使います。この時間は録音時間に含まれます。4時間パックで一発録りをする場合、実質の演奏時間は2〜3時間になると思ってください。余裕を持ったスケジュールで予約してください。
モニターミックスの確認 ¶
演奏中に自分の音が聴こえないと、演奏が崩れます。スタジオでは、各自のヘッドフォンに返す音(モニターミックス)を調整できます。「ドラムをもっと大きく」「自分のボーカルを上げて」という要望は、録音前に伝えてください。モニターミックスの調整に時間をかけることは、無駄ではありません。
テイク数の目安 ¶
一発録りで「完璧なテイク」を狙いすぎると、演奏が硬くなります。3〜5テイク録って、一番良いものを選ぶのが現実的です。当スタジオでは、録音後にすぐ再生して全員で確認する時間を取っています。「もう1テイク」の判断は、その場で聴いてから決めてください。
準備が整っていれば、スタジオの時間を演奏に使えます。不安な点は、見学のときに相談してください。